オレ達の都市伝説

様々な都市伝説を更新していきます

デリーの錆びない鉄柱

このエントリーをはてなブックマークに追加

スポンサードリンク

 


インド、デリー郊外にそびえる、クトゥプ・ミナール。1993年世界遺産に登録されたこの建造物は13世紀、奴隷王朝の王・アイバクにより建立されたと伝えられている。

f:id:kuroi69:20150511152845j:plain

傍らにたたずむのはインド最古のイスラム寺院、クワットゥル・イスラーム・モスク寺院。さらに古い、12世紀のものだとされる。

どちらもインドを代表する史跡だが、都市伝説的にも有名なのはクワットゥル・イスラーム・モスク寺院の境内中央にそびえる錆びない鉄柱、「デリーの鉄柱」である。

 

世界七不思議のひとつに挙げられるこの柱の高さは約7メートル、直径約44センチ、推定重量は約6トン。

柱表面に刻まれたサンスクリット語の碑文によると、建立されたのは西暦415年。実に1700年もの間、雨風にさらされ続けながらも錆び付いていないということになる。

f:id:kuroi69:20150511160933j:plain

錆び付いていない大きな要因は、99.72パーセントという高純度の鉄で出来ていることのようが、それでも、"錆びない鉄"にはならない。

日本刀を思い浮かべてみるとわかりやすいが、どんなに熱と圧力で鍛え上げ純度を高めても、手入れを怠ると錆ができてしまう。

 

2006年、科学雑誌「ネイチャー」に興味深い論文が掲載された。鉄柱はダマスカス鋼製ではないか、というものだ。

ダマスカス鋼自体が謎に包まれた金属である。シリアを起源に10世紀から18世紀まで製造された美しい木目上の模様を持つ鋼で、錆にくく強靭だとして主に武器の材料として珍重されていた。

 

しかしその製造は19世紀以降、パタリと途絶えてしまう。近年、多くの研究者が再現を試みているが、「製造の過程はおろか、再現すら不可能」だと、さじを投げられている状態だ。

まさに"ロスト・テクノロジー"である。

 

しかし、そのダマスカス鋼すら錆びにくいものの、錆びないわけではない。

鉄柱に用いられたこの高度な鋳造技術を古代インド人がいかにして手に入れたのか、いまだ、謎に包まれたままなのである。


スポンサードリンク

?